長寿(高齢者)診療
長寿(高齢者)診療について
イルニード歯科では、お口の健康を守ることで、お体の健康維持にも貢献できると考えております。少しでも患者さんが長寿であってほしいという願いから、長寿(高齢者)診療外来を設置しました。
長寿(高齢者)診療
とは?
イルニード歯科では、お口の健康を守ることで、お体の健康維持にも貢献できると考えております。少しでも患者さんが長寿であってほしいという願いから、長寿(高齢者)診療外来を設置しました。長寿(高齢者)診療外来では様々な取り組みをしております。
長寿診療とは、いくつになっても「よく噛めること」「お口を清潔に保てること」を目標としております。
「よく噛める」ことは
長寿の秘訣です。
肥満を防ぐ
よく噛むと脳にある満腹中枢が働いて、私たちは満腹を感じます。 よく噛まずに早く食べると、満腹中枢が働く前に食べ過ぎてしまい、その結果太ります。 よく噛むことこそダイエットの基本です。よく噛めることによって、満腹中枢を刺激し食べ過ぎを防止し、肥満予防になります。
よく噛めないと、口の中に食べ物が滞在する時間が少ないため味をあまり感じられず濃い味のものばかり食べてしまう傾向にあるようです。
塩分過多による血管閉塞疾患、高血圧などを誘発しやすくなります。生活習慣病になりやすいといわれております。
虫歯、歯周病、
口臭等のお口の
トラブルを軽減
最近の研究では、歯周病と病気(糖尿病・心臓病・脳梗塞など)の関係性が明らかになっております。よく噛むことで、お口の中の唾液が潤滑に広がります。唾液はお口の清掃作用、抗菌作用がありますので、お口のトラブルを軽減させることができます。
味覚の発達
よく噛むと、食べもの本来の味がわかります。人は濃い味にはすぐに慣れてしまいます。できるだけ薄味にし、よく噛んで食材そのものの持ち味を味わうよう、心がけましょう。
よく噛める方は、薄味でも味覚の発達からおいしく感じることができます。
言葉の発音が
はっきり
歯並びがよく、口をはっきり開けて話すと、きれいな発音ができます。よく噛むことは、口のまわりの筋肉を使いますから、表情がとても豊かになります。元気な顔、若々しい笑顔は、あなたのかけがえのない財産です。
認知症の予防
よく噛む運動は脳細胞の動きを活発化します。あごを開けたり閉じたりすることで、 脳に酸素と栄養を送り、活性化するのです。
歯が20本以上ある人と、歯がほとんどなく更に入れ歯も使わないという人とでは、認知症の発症リスクが1.9倍も異なるという結果が出ています。歯を失う原因のひとつである歯周病などの炎症は、直接脳に影響を及ぼす危険性があると考えられています。
また、噛む力の低下は、脳の認知機能の低下も招く恐れもあります。なんでも噛める人に比べ、あまり噛めない人は認知症の発症リスクが1.5倍も違います。
しっかり噛むことが困難になると、脳への刺激が少なくなり、脳が萎縮し認知症にもなりやすくなります。
口腔ケアは、噛むという機能がしっかり働くようサポートすることで、認知症の予防にも役立てることができるのです。
(出典/神奈川歯科大学:平成22年 厚生労働省)
がんを防ぐ
唾液に含まれる酵素には、発がん物質の発がん作用を消す働きがあるといわれ、それには食物を30秒以上唾液に浸すのが効果的なのだとか。
「ひと口で30回以上噛ましょう」 とよく言いますが、よく噛むことで、がんも防げるのです。
胃腸の働きを
促進する
「歯丈夫、胃丈夫、大丈夫」と言われるように、よく噛むと消化酵素がたくさん出ますが、 食べものがきちんと咀嚼されないと、胃腸障害や栄養の偏りの原因となりがちです。 偏食なく、 なんでも食べることが、生活習慣病予防にはいちばんです。
全身の体力向上と
全力投球
「ここ一番」力が必要なとき、ぐっと力を入れて噛みしめたいときに、丈夫な歯がなければ力が出ません。よく噛んで歯を食いしばることで、力がわき、 日常生活への自信も生まれます。
総医療費の削減
よくかめないと、生活習慣病などの病気にかかりやすくなります。歯がない人の入院率は20本以上ある人にくらべて約5倍高いといわれています。
○日本人の死因の原因は、
・悪性新生物
・心疾患
・脳血管疾患
・肺炎(口腔内の清掃状態、歯周病が肺炎の原因の40%です)
が上位が4疾患です。
また、老衰を加え、機能歯数別に死因原因について比較した場合、10歯未満、10歯以上歯がある人を比較すると、10歯未満の方が上記の疾患にかかりやすいというデーターがあります。
また男性の心疾患は特に結果が顕著にでたということです。口腔内の状態と人の寿命は直接関係しているという疫学データーは多々あります。
「よく噛める」ということは、いかに体にとっていいかおわかりになったでしょうか、しかし、一番の効能は、友人、御家族と一緒に、同じ食事を美味しく食べられるといこと、その長寿効果は計り知れません。
「お口を清潔に保てること」は
様々な病気の予防になります。
お口を清潔に保つことは、健康を維持するために重要です。様々な病気の予防になります。
大人の口の中には、300~700種類の細菌が生息しているといわれます。
歯をよく磨く人で1000~2000億個、あまり歯を磨かない人では4000~6000億個、さらにほとんど磨かない人では1兆個もの細菌がすみ着いています。
口の中の細菌には、虫歯菌、歯周病菌以外にもたくさんの菌が住み着いています。例えば、カンジダ菌、黄色ブドウ球菌、緑膿菌、肺炎桿菌、インフルエンザ菌など、全身疾患の原因菌も含まれていて、免疫力の低下とともに増殖し、病気を引き起こすこともあります。
病気のリスクを減らすためにも、口腔ケアをしっかり行ってお口の中を清潔に保つことが大切です。
誤嚥性肺炎の予防
65歳以上の高齢者の方の死亡原因のうち、4番目に多いのが「肺炎」です。そのなかでも、約7割が「誤嚥(ごえん)性肺炎」だと言われています。
誤嚥性肺炎とは、口腔内の細菌や逆流した胃液が肺に流れ込むこと(誤嚥)が原因で、発症する肺炎のことです。病気や加齢により咳反射・嚥下(えんげ)反射の力が低下することで引き起こされます。
誤嚥性肺炎を予防するためには、まず口腔内が清潔であることが重要です。調査によれば、口腔ケアをすることで、お口の中を清潔に保ち細菌を減らすことによって、肺炎の発生率を40%減少させる効果があるとの結果が出ています
インフルエンザ
予防
特に高齢者の方にとっては、インフルエンザと言えど致命傷となってしまうケースは多くあります。お口は栄養の入り口であるとともに、細菌の入り口でもあり、日頃からお口の中を清潔に保つことは、効果的な予防法のひとつとされています。また、お口の中を乾燥させないように、しっかりと唾液をだすことも予防になります。最近の研究では、口腔ケアによるインフルエンザ予防効果が明らかになり、インフルエンザの発生率を1/10までに抑えることができると言われています。
歯周病予防
口腔内のケアを怠り、歯周病菌をお口の中に溜め込んでしまっていると健康な人に比べて、歯周病の人は心臓病になるリスクが高いと言われます。
歯ぐきからの出血やお口の粘膜に傷がつくことなどにより、口腔内の歯周病菌が血中に入り込むと、動脈硬化の原因になります。
糖尿病予防
糖尿病の一歩手前の症状を持つ人を「境界型」といいます。 ある調査では、血糖値が正常だった対象者が、境界型になる率を歯周病の有無で比較した結果が発表されています。
歯周病が無い人に比べて、中程度の歯周病がある人では境界型になるリスクが2.1倍、 歯周病が無い人に比べて、重度の歯周病がある人では、境界型になるリスクが3.1倍に上ります。
歯周病菌が血中に入り込むことで、血糖値を下げるインスリンの障害になるとされています。また、歯周病による歯ぐきの炎症が、糖尿病を発症または、悪化させることが最近の研究で明らかになりつつあります。
発熱の予防
口腔ケアを行っている方々と、そうでない方々では、発熱の発生率に差があり、口腔ケアを行っている方がのほうが、発生率が低いようです。口腔ケアには、発熱のリスクを減少させる効果があるといえるでしょう。
口腔内ケアは、お口の中のトラブル(虫歯、歯周病、口臭など)の予防だけではなく、全身の長寿を維持するためには不可欠です。口腔内ケアをすることで、お口の中が爽快感があり、気分もよくなるといわれております。
当院が取り組む長寿(高齢者)診療とは?
イルニード歯科では、様々な年齢の患者様が来院されております。イルニード歯科の取り組みに賛同していただき、70才以上の方も多く来院されております。
総合的な判断で治療
今まで歯医者さんでたくさんの治療を受けている方は、入れ歯が外れる、歯周病が進行し歯が揺れている、被せ物、詰め物が外れる、歯がしみるなどの複数の問題点をかかえている場合が多いといえます。
一つの治療をしっかりすればいいというわけにはいきません。複数の治療を行わないといけない場合がほとんどかともいます。イルニード歯科は総合歯科医院ですので、入れ歯専門、インプラント専門医院ではありませんので、トータルで診断することができます。
歯がない方には、入れ歯、ブリッジ、インプラント全て対応可能です。ひとつの偏る判断はしません。また同時に、噛み合わせの治療、歯周病の治療、虫歯の治療、歯並びの治療も同時に行うことができ、治療後も総合的にケア、メインテナンスしていきます。
治療選択肢は豊富なため、一つの医院で完結することができます。
いつまでも「よく噛める」を実現します。
「よくかめる」という状態は健康な歯が20本以上ある状態です。しかし、80歳以上の方ですと38パーセントの方しか20本以上の歯はないそうです。
失ってしまった歯は、人工の歯で補わないといけません。イルニード歯科では、人工の歯でもしっかり噛めるように、さまざまな治療の選択肢を御用意できます。患者さんの御要望をしっかり聞かせてもらい、よくかめるような、歯をオーダーメイドに作成することができます。
「お口の中を清潔に保つ」を実現します。
イルニード歯科では「お口の中を清潔に保つ」ために、初めてお越しの方のお口の清掃具合をチェックさせてもらっております。ご自身のセルフケア(毎日の歯ブラシ)がどのレベルまでできているか調べます。
歯ブラシがうまくできていないようであれば、歯ブラシの練習を最初に行います。しかし、あまりうまく、歯ブラシができないようであれば、歯科医院でのクリーニングの頻度を短くするなどして、常にお口の中が清潔であるように調整します。
担当の衛生士(歯のクリーニングのプロ)が患者さんごとに清潔にお口保てるようにオーダーメイドで、プランニングをします。うまく清掃できない方は、1ヶ月に1回通っていただいております。
ご自身の歯ブラシと歯科医院でのクリーニング、この2本立てで常にお口の中を清潔にするように心がけます。
ゆっくりとした診療を
心がけております
患者さんの状態をみながら、ゆっくり治療していきます。予約時間も30分もしくは、処置内容によっては30分以上で設定しております。
従来の診療のようにバタバタしていませんので、みなさんに好評です。
お1人様がゆっくり診療を受けられるように、余裕のあるアポイント、人員にしてありますので、お話を交えながらゆっくり診察することができます。(※夕方や土日などの混雑時間は難しい場合もありますので御確認ください。)
お体の状態を配慮した
治療計画をたてます。
初診時にカウセリングを行います。そのときに全身的な問題等もお尋ねするかともいます。
既往歴等はしっかりきかせてもらい無理のない計画をたてるようにします。また、飲まれてるお薬も教えていただけると幸いです。お薬手帳をもってきてください。
全身の状態に配慮した、治療計画を立案いたします。また、通院の頻度が十分に取れない方は1回の診療時間をお体の負担にならない程度に長くして治療計画をオーダーメイドに考えます。
(※夕方や土日などの混雑時間は難しい場合もありますので、お電話で御確認ください。)
負担がかからない医院設備を有しています。
高齢者にも負担がかからないように配慮しております。
- ・車イスの方も通院可能です。
- ・エレベーターがあります
- ・段差には手すりがあります。
- ・生体モニター、酸素ボンベ、点滴セット、AEDの御用意もあります。
・イルニード歯科はバリアーフリーですので、車椅子の方も通院できます。
・イルニード歯科は2階にありますが、エレベーターがありますので、階段を上る必要がありません
血圧の高い方は、血圧を測りながら治療ができます。
イルニード歯科では、高齢者で肉体的または精神的に歯科治療に不安や負担がかかり治療が行なえない方には、静脈内麻酔鎮静法という方法も行なうことができます。点滴し寝ながら治療をする方法です。
デンタルエステ
加齢と共に、唾液の分泌量は減少します。
唾液の分泌量が減少すると、むし歯のリスクが高くなることや、口腔乾燥、免疫力の低下などさまざまな問題が起こります。
デンタルエステで、唾液腺なども刺激することにより、さまざまな効能が期待できます。
また、唾液の分泌量が増加することにより、がん予防にもつながると言われています。