清潔感の歯を手に入れるためのホワイトニングですが、中にはホワイトニングをしない方がいい人もいるのでしょうか。

ホワイトニングしない方がいい人って?

ホワイトニングしたら歯がもろくなるの?
ホワイトニングをすると知覚過敏が出る人がいますが、ホワイトニングをして歯が悪くなったり、もろくなったりすることはありません。
こちらの記事ではホワイトニングのメリット・デメリット、注意事項などを詳しくご紹介します。
ホワイトニングを検討している人はチェックしてみてくださいね。
目次
ホワイトニングしない方がいい人
残念ながらホワイトニングは誰でもできるわけではありません。
ホワイトニングができない人、ホワイトニングに注意が必要な人を下にまとめました。
ホワイトニングを考えている方は参考にしてください。
ホワイトニングができない人
以下の条件に当てはまる人は、ホワイトニングできないのでご注意ください。
- 18歳未満の方:ホワイトニングは永久歯が対象です。
- 妊娠中・授乳中の方:胎児・母乳に対して安全性が確立されていません。
- 無カタラーゼ症の方:過酸化水素を分解できない体質の場合はできません。
ホワイトニングに注意が必要な人
以下の条件に当てはまる人はホワイトニングができないことはありませんが、注意が必要です。
- 光線アレルギーの方:オフィスホワイトニングは光照射をするので注意が必要です。(ホームホワイトニングは光照射がないので可能です。)
- 知覚過敏がある方:ホワイトニング薬剤がしみる可能性があります。
- 被せ物などの人工歯が多い方:被せ物はホワイトニングで白くできません。
- ヒビや欠けている歯がある場合:ホワイトニング薬剤がしみる可能性があります。
- 以前、虫歯治療で神経を取った歯:歯の神経を取った場合ホワイトニングできません。
- エナメル質形成不全症:ホワイトニング薬剤がしみる可能性があります。
- テトラサイクリン歯:薄くはできますが、一般的なホワイトニングの効果は期待できません。
しかし、上の条件に当てはまる人であっても絶対に歯を白くすることができないわけではありません。
ホワイトニングに代わる治療法があったり、歯の表面の傷を治したりコーティングしてからホワイトニングができる場合もあるので、歯科医院でご相談ください。
ホワイトニングのメリット・デメリット
ホワイトニングにはメリットもあればデメリットもあります。
こちらの項目ではホワイトニングのメリットとデメリットをご紹介します。
メリット | デメリット |
・歯の本来の色よりも更に白くする ・口元が美しく健康的な見た目になる ・笑顔に自信が付く ・短期間で色を白くできる ・歯を削ることなく白くできる | ・思った通りの効果が出ない ・効き目に個人差がある ・知覚過敏が出る可能性がある ・ホワイトニング後に食事制限がある ・効果は永久的ではない ・自費治療である |
ホワイトニングのメリット

ホワイトニングのメリットは「見た目が良くなる」ことです。
白くてキレイな歯にすることで、笑顔に自信が付き、口元が美しく健康的な見た目になります。
また、オフィスホワイトニングなら最短で1日、ホームホワイトニングもおよそ2週間で効果が出ます。
短期間で、歯を削らずに白くできるところが魅力的ですね。
ホワイトニングのデメリット

ホワイトニングのデメリットとしては、効果の個人差が大きいところです。
また、希望していた白さになるまでに回数がかかる場合があります。
理想の白さは人によって違うので事前にカウンセリングで理想の歯の色を色見本を使って相談しましょう。
見た目以外のデメリットとしては、ホワイトニングの薬剤がしみる場合がある、ホワイトニング後に食事制限があるなどがあります。
ホワイトニング直後は着色しやすいので、色の濃いものを飲食するのは控えてください。
また、ホワイトニングをしたからと言って、永遠にその白さが持続するわけではありません。
6ヶ月~1年程度でリタッチが必要です。
ホワイトニングをすると歯がもろくなるって本当?
ホワイトニングに対して上のように歯が悪くなる印象を持っている方がいらっしゃいますが、ホワイトニングで歯がもろくなることはありません。
ホワイトニングの薬剤は歯の構造に作用するわけではなく、歯の色素のみに作用します。
歯がもろくなるわけではないのでご安心ください。
ホワイトニングのメカニズム
こちらでは、ホワイトニングのメカニズムを順を追って説明します。
- ホワイトニングの薬剤に配合されている過酸化水素が分解される
H₂O₂ (過酸化水素)→ H₂O(酸素)+ O₂(フリーラジカル) - 光照射によって過酸化水素の分解が進む
- 過酸化水素が分解されてフリーラジカルが発生する
- フリーラジカルが歯の内部の色素に結び付く
- フリーラジカルと結合した色素が小さく分解され無色の物質になる
- 歯が白くなる
オフィスホワイトニングでは過酸化水素、ホームホワイトニングでは過酸化尿素を薬剤として使います。
過酸化尿素はホームホワイトニングで使われ、ホワイトニングのメカニズムは過酸化水素を使うオフィスホワイトニングと同じです。
これは、過酸化尿素はやがて過酸化水素と尿素に分解されるからです。
過酸化尿素から過酸化水素に分解されるまでの時間が必要なので、ホームホワイトニングはオフィスホワイトニングに比べて歯の色が白くなるのに時間がかかります。
つまりホワイトニングは過酸化水素と色素の化学反応によるものなのです。
ホワイトニングの注意点
ホワイトニングには何点か注意事項があります。
こちらにまとめたので参考にしてください。
- 知覚過敏が出る場合がある
- ホワイトニング後に食事制限がある
- 歯の白さが永遠にもつわけではないのでリタッチが必要

ホワイトニングをするとタンパク質の膜であるペリクルが剥がれてしまいます。
ペリクルは歯の表面にありバリアのような役割をしています。
そのため、ペリクルが剥がれると歯の表面が乾燥してしまい、刺激に弱い状態になってしまいます。
ホワイトニング直後は一時的に歯がしみやすく知覚過敏の症状が出てしまったり、着色しやすく、酸性のものにより歯の表面が溶けてしまう脱灰しやすい状態なのでお気を付けください。
色の濃い飲食物や刺激物を避け、水分で歯の表面を潤しましょう。
ホワイトニングの値段はどのくらい?料金相場を紹介
ホワイトニングにはたくさんの種類があり迷ってしまいますね。
それぞれの料金の相場を表にしたのでホワイトニングする際の参考にしてください。
ホワイトニングの種類 | 料金相場 |
オフィスホワイトニング | 20,000円~70,000円程度 |
ホームホワイトニング | 20,000円~50,000円程度 |
デュアルホワイトニング | 50,000円~100,000円程度 |
セルフホワイトニング | 数千円~5,000円程度 |
セルフホワイトニングは歯の内部には作用せず、歯の表面の着色汚れを取り除くのみなので料金が安く、お手軽に歯をキレイにすることができます。
歯科医院で行うホワイトニングは歯の内面にも作用し、歯本来の色よりも更に白くできるので料金は高めになっています。
ホワイトニングはしない方がいいかに関するよくある質問
ホワイトニングはしない方がいいかに関するよくある質問をまとめました。
Q1. ホワイトニングで、歯が透けてきた気がするときはどうすればいいですか?

ホワイトニング後は一時的に歯が半透明に透けてきたように見えることがあります。
これは、ホワイトニング薬剤により歯の表面のバリアであるペリクルが剥がれてしまい、歯の表面が一時的に乾燥して脱水状態になっているからです。
この歯が透けてきた状態は通常、1週間~数週間で元に戻ります。
水分を補給して歯を潤してあげましょう。
Q2. ホワイトニング以外で歯を白くする方法はありますか?
歯に白い被せ物をする方法がありますが、ホワイトニングと違い、こちらは健康な歯を削らなくてはいけないというデメリットがあります。
しかし、歯の形や大きさも変えることができるので仕上がりは美しく、長持ちする点はメリットです。
こちらにどのような治療法があるのかまとめたので、参考にしてください。

- ポーセレンラミネートベニア
- 歯の表面を一層削り、歯の形をしたシェルを張り付ける治療法です。

- オールセラミッククラウン
- セラミック矯正と呼ばれる治療方法です。
白いセラミックの歯の被せ物のことで、歯の形・色を変えることができます。

- ホワイトコート
- 歯のマニュキュアとも呼ばれています。
数日~1ヶ月程度で剥がれてしまいますが、歯を削ることなく銀歯も白くすることができるので短期間だけ歯を白くしたいときにおすすめです。
Q3. 歯医者に行く時間がないのですが、市販の歯磨き粉にホワイトニング効果はありますか?
市販でもホワイトニング用の歯磨き粉はたくさん販売されています。
しかし、ホワイトニング用の歯磨き粉は歯の表面の着色を取り除き歯本来の白さを取り戻すものです。
歯科医院でのホワイトニングのように歯そのものの色を更に白くすることができません。
歯磨き粉でも、手軽に歯をキレイにできるのでホワイトニングを考えている方はこちらを試してみてもいいかもしれません。
市販のホワイトニング用の歯磨き粉を使ってから、もっと歯を白くしたい、と思われた場合は歯科医院でのホワイトニングを検討してください。